Toshi Yoroizuka
「Toshi Yoroizuka」は、日本人で初めて、ヨーロッパの三ツ星レストランでシェフパティシエを勤めたことで有名な鎧塚俊彦氏のパテティスリーで、恵比寿、東京ミッドタウン、杉並区上高井戸店、神奈川県小田原には「一夜城 Yoroizuka Farm」という、「素材から自分たちの手で作りたい」という鎧塚氏の思いを形にしたカフェ併設の店舗を展開しており、今回は、六本木駅から程近い東京ミッドタウンにある「Toshi Yoroizuka MIDTOWN 」店へ伺いました。
「Toshi Yoroizuka MIDTOWN 」には、カウンター席があり、ショーケースに並べられているケーキをプラス料金で頂くこともできますが、このカウンター席でしか頂くことのできない出来立てスイーツを味わうことができるので、平日の夕方でも行列ができるほど人気があります。
店内は黒を基調とした店内に色鮮やかなスイーツが映える落ちついた大人の雰囲気になっており、目の前で作ってくださる出来立てのスイーツを頂くことができます。
カウンターのバックには、リキュールがずらりと並んでいます。
今回は、バレンタインシーズン限定の「スフレ・エクアドルショコラ」を頂きました。
スフレは、焼き立てが最も美味しくて時間が経つと萎んでしまうスイーツなので、イートインでしか味わうことができず、季節ごとに素材を変えてメニューに登場する人気商品のようです。
「スフレ・エクアドルショコラ」
カウンターに座り、目の前で仕上げられてゆく美しいスイーツを眺めながらうっとりとしていると、注文したスイーツではないものが運ばれてきます。
鎧塚氏のお店では、「アバン・デセール」という、フランス料理のフルコースでデザートが2皿で構成される際に1皿目に出される、ムースやシャーベットなどの軽いデザート
を参考にしてメインのスイーツを頂く前に軽いスープなどを出してくださる形式になっています。
この試みは非常に珍しく、メインのスイーツへの期待も高まります。
アバンデセール「さつまいもと白胡麻のスープ」は、サツマイモのスープポタージュの上に、白ごまの香ばしいソースとサクサク食感の薄く焼いた生地がのせられ、さつまいもの優しい甘みののなかにほんのりと塩味が感じられるあっさりしたスープです。
次に甘いデザートを頂くことを考えると、さらっとしたスープはちょうど良い塩梅に仕上げられています。
〈メイン「スフレ・オ・ショコラ」〉
「スフレ・オ・ショコラ」は、鎧塚氏が所有するカカオ農園で栽培されたこだわりのショコラを使用した贅沢な一皿。
グラニュー糖をまぶしたココット皿の底にカスタードクリームを敷いた上に、キャラメリゼしてラム酒で香り付けしたバナナ、フランボワーズを入れ、スフレで蓋をしてふんわり焼きあげられています。
ハートの形にふりかけられた粉糖がとても可愛らしいです。
エクアドルのショコラソースは、スフレを一口頂いて空いたところに注いでいただきます。
酸味の感じられる濃厚なショコラソースは、甘いスフレに変化をもたらしてくれるので、最後まで飽きずにスフレを頂くことができます。
スフレ生地は、一般的なものよりソフトに焼き上げられており、外側はかりっと、中身はトロッとした滑らかな食感でとても美味しく、また、ココット皿の内側にまぶされたグラニュー糖のカリカリした食感も楽しいです。
バナナは、形が崩れないようにあえて硬めのものを使用しているそうですが、若いバナナは甘いスフレと相性がよく、フランボワーズの酸味とカリカリとした食感を楽しんでいるうちに、大きいスフレもあっという間に頂いてしまいます。
お店情報
店名 Toshi Yoroizuka Mid Town (トシ ヨロイヅカ)
ジャンル
TEL: 03-5413-3650
予約:可当日(及び土、日、祝日はイートインコーナーの御予約はお受けできません。平日の御予約は承れます。)
住所:東京都港区赤坂9-7-2 東京ミッドタウン・イースト 1F
アクセス:
東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線「六本木駅」徒歩5分。
東京メトロ千代田線「乃木坂駅」徒歩6分。
営業時間 :
[shop]
11:00~21:00
[salon]
11:00~22:00(L.O.21:00)
※火曜日はサロンのみの営業 (テイクアウトは休み)
定休日: 無休
駐車場:有(「東京ミッドタウン」駐車場(有料))
ホームページ: http://www.grand-patissier.info/ToshiYoroizuka/index.html